病院が嫌な場所ではなくなるように、明るい雰囲気作りを意識しています。

医療事務

S.Y.さん

出会いは病院実習

2年制の医療事務の専門学校に通っていたとき、病院実習先として紹介されたのが今の病院でした。2週間の実習でしたが、雰囲気のよい働きやすそうな病院だなと、とても好印象を抱いたことを覚えています。実習後に今の病院から就職のお誘いを受けまして、新卒採用していただくことに。患者さまとの距離感の近い医療機関で働きたいと思っていた私にとって、地域密着型の今の病院は理想的な環境でした。

実習でも感じていた通り、地域の特に高齢の方の利用が多く、「なにかあれば、まずは今の病院へ」と考えられている患者さまがとても多くいらっしゃいます。医療事務スタッフは来院された患者さまが最初に会うスタッフですし、診察後に最後に接するスタッフでもあります。丁寧な接客は当然ですが、しっかりコミュニケーションを取りたい方、逆にあまり構われたくない方、それぞれの考えを察知して、臨機応変に接客対応することを意識しています。

医療事務 S.Y.さん 仕事の様子 医療事務 S.Y.さん 仕事の様子

資格取得のための勉強は実務に役立ちます。

医療事務スタッフとしての主な業務は、受付、診察後の診療内容確認、清算、会計、電話応対、インフルエンザ等の予防接種の対応、レセプトの作成やチェック、診療報酬の請求など。ノロウイルスの検査など年齢によって算定できたり、逆に算定ができなかったりするケースもありますので、しっかり医療事務の知識を頭に入れて、慎重に事務作業を行う必要があります。

医療事務の仕事に資格は必須ではないのですが、資格取得には業務に関連づいた勉強が必要ですし、医療機関としてもある程度の知識を持った人を採用する目安になります。私は専門学校で医療事務、医療秘書、ExcelやWordといったパソコンの資格も取得しているのですが、取得のための勉強が日々の業務で役に立っていると感じます。就職の際も有利だと思いますし、資格を取るための勉強は決して無駄にならないと思いますよ。

二人の後輩が。人に教えるのは難しい!

今の病院の医療事務スタッフは5人いますが、なにかの事情で誰かが欠けても、業務に支障が出ないようにすべての業務を覚えてフォローし合える体制ができています。外来の患者さまの診察が残っていたり、レセプト業務で残業ということもたまにありますが、基本的には定時で帰ることができますし、プライベートの時間はしっかり確保できています。オンとオフのメリハリがしっかりしているのはいいですね。

新卒採用の私にも、いつの間にか二人の後輩スタッフができました。自分では理解できていると思った業務も、未経験のスタッフに教えようとすると本当に難しくて。“どうしたら上手く伝わるんだろう…”と悩み、試行錯誤する毎日でしたが、少しずつ教え方のコツをつかんで、進歩しているかなぁという感覚はあります。言葉遣いも含めて、人に教えたり、伝えることは本当に難しいですね。

医療事務 S.Y.さん 医療事務 S.Y.さん

希望した仕事ができていることに感謝。

生死に関わるシビアな現場ですから、大変な仕事だなと感じることもありますが、患者さまとの距離が近い今の仕事が大好きなんです。病気がちだった祖父の看護をきっかけに、医療の仕事に就きたいと思ったのですが、こうして希望した仕事ができていることに感謝しています。私が毎日の仕事で大切にしていることは、明るい雰囲気作りと笑顔なんです。

当たり前のことですが、病気や怪我をされた方にとって、病院は決して楽しい場所ではありません。医療事務スタッフとして働きながら思うのですが、せめて病院が、患者さまにとって来るのが嫌な場所ではなくなって欲しい。「あんたの顔、見にきたわ」と、少しでも楽な気持ちで来院してもらえるように、普段から患者さまと接するようにしています。患者さまがなにか不安を感じたときに、病院が心の拠り所になれたら本当に嬉しいですね。